夢日記をつける

公開日: 2:53 ドリームワーク

夢日記とは

夢日記(dream diary, dream journal)とは、夢の体験を記録した日記のことです。実際に見た夢の内容だとか、それに対しての連想やアイデア、また、白昼夢やイメージワークについても書かれることがあります。

人によっては、「明晰夢」を見るために夢日記を活用することもあります。明晰夢とは、夢のなかで「これは夢だ」と気づいているような意識の状態の夢です。


夢日記は、いろいろなドリームワークの最初の一歩になります。



夢日記をつけることのメリット

わざわざ夢日記をつけて、どんないいことがあるんでしょうか? 

さきほど明晰夢について書きましたが、夢を記録していると、夢に意識が向きやすくなります。それによって、だんだん夢が鮮明に、生き生きとしてきます。

研究では、2週間集中して夢日記をつけることで、夢を思い出すことと明晰夢がともに増えることが明らかになっています()。

夢を思い出す頻度と創造性の高さには関係がある、との研究もあります()。言語的に、また視覚的により創造性が高い人ほど、夢をよく思い出すのです。視覚的記憶力の良さが影響しているようですね。

また別の研究では、夢と問題解決の関係をさぐるためにこんなことが試みられました。
研究者は、76名の大学生に対してそれぞれの個人的な問題を解決する役に立つかどうかを知るために一週間にわたって夢を見るように求めました(寝る前に15分、問題について考えるというやり方です)。すると、約半数の人が、問題に関係していると思う夢を報告し、そのうちの多くの学生が、夢が問題解決のヒントをくれたと信じたのです()。

夢日記のデメリットは?

では、夢を記録することには、なにか副作用やデメリットはあるのでしょうか? 夢日記をつけ続けると気が狂うとか、現実と夢の区別がつかなくなるとか、金縛りに合うなどと言う人もいます。

夢のリアリティが強くなってくると、「あれ、このことは夢の出来事だっけ、それとも現実だったけ」なんて感じることもあるようです。

夢を書かなきゃという意識が強すぎて、眠りが浅くなったり、その影響で金縛りになることもないとは言えないでしょう。またときどき、「夢から覚めてもまた夢の中」といった体験をすることもあるようです()。

夢日記をつけた「から」、精神的に不調をきたす、といった事実が科学的に確かめられているわけではないようです。ただし、メンタルな問題が起こりかけているときに、夢日記に没頭することで、不眠になりやすいということは考えられます。

いずれにせよ、夢日記を書くために寝不足になったり、現実逃避が目的となっては本末転倒です。現実の世界にちゃんと足をつけているからこそ、夢から気づきや創造性を得ることができるのです。

なにをするにしてもほどほどが大事です。日常生活によくない影響があるときには夢を記録するのを中止してみましょう。

夢日記のつけ方


1.適切なノートを用意する。

まずは夢を記録するためのノートを用意しましょう。どんなものだっていいのですが、少しいいノートにしておくと、夢日記を続ける動機にもなります。MOLESKINEのノートなどがおすすめです。

メモや絵を描くこともあるでしょうから、あまり小さなノートだと使いにくいかもしれません。

メモや紙の切れ端などに見た夢のキーワードだけ書いておいて、あとでゆっくりノートにつけるのを好む人もいます。

書きやすいボールペンや鉛筆などもいっしょに用意しておきましょう。

また、ボイスレコーダーなどの録音装置を使う人や、スマートフォンに記録する人もいます。ただし、夜中にベッドの中でスマートフォンを操作していると、目が冴えて眠れなくなってしまうこともあるので注意しましょう。

2.置き場所を決める

目が覚めたときにノートの場所が分からなくなっていたら、夢を書くことができません。ベッドサイドなどに定位置を決めておきましょう。

デスクランプや筆記用具なども、置いておきます。

3.日付を書く

日付を書いておくとあとで思い出しやすくなりますし、日中の出来事との関連に気がつくきっかけにもなります。

4.目が覚めたらすぐに書く

目覚めてしばらくすると夢はどこかに消えてしまうことが多いですよね。できるだけ、目覚めたら印象だけでもメモしておくようにしましょう。

場所や時間(昼だったのかそれとも夜か、など)、登場人物、出来事、五感で感じたこと(聞こえたことや臭い、味などもあれば)、感情などを書いておきます。

また「現在形」で書くようにすると、夢の細部まで思い出しやすくなります。

ちゃんとした文章を書く必要はありません。誤字脱字も気にしないようにします。

5.イラストを描く

印象深いものを見たら、絵やイラストにしておきましょう。うまく言葉で説明できないことも、図にしておくといいでしょう。上手に描く必要はまったくありません。

6.感想や連想を書く

夢についての感想や、連想することなどを自由に書きます。目覚めたときの気分なども書いておくといいかもしれません。

7.テーマを見つける

読み直して、その夢の印象深いところやテーマと思われるところに、アンダーラインをひいたり、色をつけたりしてみましょう。

8.タイトルをつける

夢にぴったりしたタイトルをつけるだけで、おさまりがよくなるものです。



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